第18回日本デュアスロン選手権

第18回日本デュアスロン選手権

こんばんは。トライアーティストの田中です。

2021年12月26日(日)に日本デュアスロン選手権が行われました。
あすたまから山田梓と田中美沙樹が出場しました!

会場:東京都港区台場 臨海副都心デュアスロン特設会場
結果:山田梓 6位/25位  田中美沙樹 15位/25位

応援ありがとうございました。

レースレポート

山田梓

topic①スタートまで
起床4:00
朝食4:10〜40
地下駐車場でのローラーアップ5:00〜5:30
着替え、チェックアウト5:30〜6:15
会場入り7:00
受付7:15
ランアップ7:30〜7:50(当初の予定7:30〜8:00)
レース用ユニフォーム着替え7:50〜8:00
トランジションセット8:00〜8:05
最終確認(動き、レースイメージ)8:05〜8:15
スタートセレモニー8:20
スタート8:30

topic②アップ〜スタート
8時30分とスタートが早いこともあり、4時間前に起床。胸郭の可動域を広げる動き作りを軽く部屋で行い、そのあとすぐに朝食(おにぎり2つ、味噌汁、ヨーグルト)を食べてローラーアップに向かう。
今回は会場ではなく、ホテルの地下駐車場でローラーアップ。(現地でのアップ時間の短縮、寒さ対策も兼ねて) 朝5時と暗く、気温も低い中でしたが地下なので風も気温も気にすることなく良い動き作り、アップができた。
そこから着替えて会場まで車で移動。

受付を済ませてからトランジセットに向かおうと思っていたら、「アンクルバンドをつけてから来てください」と言われ撤退。 ユニフォームチェックと同時にアンクルバンドをもらえるとのことだったけど、8時からゆっくりユニフォームに着替え、スタートセレモニーに向かう予定だったので、それだと8時15分に締め切られるトランジセットに間に合わない!急遽予定変更!この時すでに7時30分。
ランアップ時間は少ししかとれないと思って3キロぐらい軽くjogを入れてから、1キロだけレースペース(3’30〜40)で走って刺激入れ。寒さからか動きも固い気がしたけど、今更どうすることもできないと潔く諦め、レースウェアに着替えてトランジセットに走った。トランジセットのときにあんまり時間もなかったが、動線や入ってきた時の流れを数回イメージ。

“これで良し”

と準備を終え、スタートセレモニーに向かった。
少しは緊張してくるかなと思っていたけど、予想より緊張せずリラックスできている自分がいた。

名前をコールされ、スタートラインに向かう。私はみんなのレベルを知らないし、ランのペースが分かるのはみさきちゃんだけ、と思ってみさきちゃんを見つけて後ろに位置をとった。

topic③第1ラン(5km)4周回
スタート号砲の合図で始まった。
女子の人数はそこまで多くなかったが狭い道幅とカーブもあり、最初の1kmは肘や腕のぶつかり合い。

もっとみんな冷静に走ってくれ!

と思いながら、焦らず走った。まだ最初の1kmでは15人くらいの集団で団子状態になりながら折り返しを通過。正直折り返してすぐの1.5kmからもうキツかった。 2周回目までも先頭集団の後方について粘り続けた。
ただ、3周回目過ぎから5mくらい前と差が開いてしまう。
ここで離れたら勿体無いと思い、折り返し後に少しスピードを上げてまた前に付いた。ラスト1周。現在順位6位。前の4人(潮田選手、上田選手、安西選手、白石選手)が少しスピードを上げたのに付いていけず少しずつまた距離が開いていく。
みさきちゃんも前と離れてキツそうだったので、とりあえずみさきちゃんには追いついて一緒にバイクに移れれば!と思い、ラスト1周必死に前を追いかけ、ほぼ設定通り17分31秒(5kmベスト)の4位で第1ランを終えた。

topic④バイク(20km)4周回
ラン〜バイクのトランジも今までで一番のスムーズさで難なく成功。
先に前を走っていた白石選手をすぐに捉え、後ろに着きながらバイクシューズもうまく履くことができた。

後ろについて第1ランの疲れをちょっと回復させたかったが、白石選手もバイクが苦手なのか前へ出るように合図をされ、渋々前へ。笑
2人だけだったが、せっかく一緒のパックになれたので一緒にまわしていこうと声をかけあった。

だが、白石選手が前を走っているときにコースミスをしてしまい私もつられてコースミス、、、

ブレーキをすぐにかけたのでそこまで通り過ぎることもなく、すぐに引き返しまた切り替えて2人でローテをしながら走った。
2人のバイク力を考えると後方集団からは逃げ切れない。そんなことを考えていると、すぐに吸収された。 6人ぐらいのパックに私と白石選手が入ったことで8人での第二集団を形成。
ここにはバイクの強い選手がいると解説の田山さんも実況でお話しされていた。でも私には周りのレベルもよく分からず、名前は見たことがあるな〜ぐらいだったので様子を見ながらローテには加わらず、いや加われず?できるだけ無理をしない範囲で走っていた。

ラスト1周のところで先頭を走る上田選手、潮田選手を捉え10人の先頭集団に。まさか自分がここのパックに入れるなんて。あまり前には出ず、後ろからいろんな人の動きを見て走る余裕もまだあった。
ただ、終わってから思うとローテに入っていればもっとカメラにうつれたかなと後悔!
ま、これは次までのお楽しみにしておこう。そんなこんなで10人でそのままバイクを終えて最終第2ランへ。

topic⑤第2ラン(2.5km)2周回
先週のあすたまデュアスロンセッションでバイク〜ランへのトランジは課題が残った場所。
手がかじかんでいたし、靴紐もかたくてランシューズをうまく履けず遅れをとったパート。
今日までいろんな方法を試し、2.3回ぐらい紐を変えながら試行錯誤したおかげで、T2タイムを見てもなかなかの素早さで成功。
6番目でトランジを出て最後の力を振り絞る。
バイクでそんなに脚は使っていないはずなのに、立ち上がりでのダメージなのか脚がうまくついてこない。

ふくらはぎも攣りそう、、、
それでもリズムを崩さないことを意識して必死に前を追った。

1周目はそのまま6番手で通過。ラスト1周。すぐに後ろから山内選手に抜かれて7番手に後退。離されないように後ろにピッタリつきながら仕掛けるタイミングを見計らう。
ラスト400mぐらいで山内選手を抜き、さらに10m前には2人見えている状況。

もう一段ギアを上げラストスパート!!!!!!!

も、後少し力及ばず。大混戦の中、総合6位でフィニッシュ。
初のデュアスロン、そして日本選手権を終えた。

topic⑥番外編
今回は気温4℃、風速7mの気象条件の中行われました。以下、私が行った寒さ対策。
*ホットクリーム
*ビニール手袋+普通の手袋
*ウェット素材の腹巻
↑これは牧野かおりさんから教えて頂きました
超軽量で走っていてもズレてこないし、汗を吸ってバイクにうつってもお腹は冷えませんでした!
*上下インナー
*バイクシューズカバーにつま先用のカイロを貼る 色々試さないと分からない部分もあって、防寒グッズを山のように買ってしまったので出費が、、、
でもそのお陰でこの結果が出たと思えば安いもんですかね。笑
もし良ければご参考までに

topic⑦応援してくださった皆様へ
今年1年を振り返ると本当に苦しかった。この言葉しか正直出てきません。その中にも勿論楽しいことも、充実した時間もありましたが、こんなに上手くいかないことがあるのかと自暴自棄になりそうだったのも事実です。

このデュアスロンの日本選手権も出場するかどうかかなり悩みました。気持ちが前に向かなかったり、スイムがないレースに魅力を感じていなかったので。
でも周りの方の後押しと来年のトライアスロンでの日本選手権に向けてを考えると、やって後悔することはないと思い出場を決めました。
でも休んでいた期間を取り戻すのはそう簡単ではなく、ランもバイクも全然質も量もこなせなかったです。

ただ今までやっていたことの継続、苦手な部分から目を逸らさない、当たり前のことかもしれませんが、そうやってコツコツ積み上げてきた中で調子も上向きになり、今回の結果を残すことができました。
正直6位は出来すぎです。レース後も本当に自分がレースをしてたのかと感じるくらい不思議な感覚でした。

この結果であすたまや故郷である島根県の名が少しでも全国に広がっていたらこんなに嬉しいことはありません。本当に今年1年間ご指導、ご支援下さった沢山の方々にこの場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました!!

来る2022年。皆様にもっと喜んで頂けるように少し休んでから再スタートしたいと思います! 愛知でも雪が降り、寒くなってきています。体調にはお気をつけて良い年末年始をお過ごしください!

田中美沙樹

25日(土)前日
25日(土)最後のフォレスタヒルズ朝スイムを終えて、お台場に向けて出発。
愛知を出て約5時間で東京に着いた。
着いてから車でバイクコースの確認をし自走でも確認。そこから軽くジョグをしてトランジションを覗き、出入りするところの確認、短い距離の流しをして動きの確認を行い試走を終えた。
寒さ対策として、ホットクリーム、足先にカイロ、ゴム手袋の上に薄い手袋、アンダーシャツ、レッグウォーマーを使用した。

26日(日)当日
レースの4時間前の朝4時に起き朝ごはんを食べ、ホテルの地下駐車場でローラーアップ。
外に出たが思ったよりも寒くなく、寒さ的には何とかなりそうだと思った。地下は全く寒くなく漕ぎ出すとすぐ汗だくに。
足が重いとか動かないとか特に気になることはなく、しっかり脈も上げてアップ終了。
部屋に戻り着替えて荷物を積み会場に向かった。(7時前)
駐車場でアップをしている選手が多い中、自分たちはバイクを組み立て不具合がないか軽く乗りチェック。
ギアを変えてみると
「カラカラカラカラ…ダダンッ」、、、!?
ギアがおかしい。音は鳴るしギアが上手く変わらない、、、

急いで会場にいるメカニックに見てもらおうと受付に向かった。バイクを渡し見ていると、ボトルゲージを外し違う場所のネジを外しパソコンを開き、、、
なんだか時間がかかりそう。パニックだ。

予定では、
7:15受付
↓トランジションセット
↓ランアップ
↓レースウエア着用(ユニフォームチェック+アンクルバンド)
↓スタートセレモニー
↓スタート だった。

しかし、バイクは手元にないし、トランジションのセットはユニフォームを着てアンクルバンドを付けてからと言われ混乱状態になる。
バイクは間に合うのか!?ランアップはいつだ!?トランジセットはいつだ!?レースウエアはいつ着るんだ!?

時計を見ると7時30分を過ぎている。

とりあえずレースウエアに着替えユニフォームチェックをしアンクルバンドをもらう。そしてバイクを気にしながらジョグを始めた。
なかなかバイクが終わらない。時間は過ぎていく。8時20分のスタートセレモニー5分前にはいける準備ができているはずだったのに、この時すでに8時前。急いでバイクを見に行くとちょうど終わったところだった。
お礼を言い荷物を持ってトランジセットに向かった。

あたふたしながらセットしていると、今回解説をして頂いた田山さんに「田中選手、調子はどうですか」と声をかけられるも、焦って「積極的にいきます!」としか言えず、、、
田山さんからのインタビューを終えて、もっと今の気持ちをちゃんと伝えればよかったと後悔しながらも何とか時間までにセット完了。残りの時間ギリギリまでランアップに使おうと外に出た。
結局スタートセレモニーの場所にきたのは2分くらい前だった。

カーフマンが終わってからの一ヶ月、調子が上がらずどころか不調が続いていた。練習している中で不安な気持ちはあったが、逆にコンディションが悪い中でどこまでいけるか、いけるとまで積極的にいこうと考えていた。

レース内容

ファーストラン 4周回(5km)
スタートして一気に飛び出す選手はおらず、集団でのスタートとなった。
絶対に5000mベストで入ると決めていたので先頭に食らいつく。いい位置だ。
こんなに密集して走るのは初めてで肘がぶつかり折り返しでは背中の押し合いでとっても走りずらい。でもそれは1周目だけ。1周目から2周目と徐々に人が減っていく。3周目に入ったところで先頭集団は6人。

よし、いける。楽に楽に。この位置でいいからこのまま4周目だ。

そう思ったが4周目に入り前の2人がペースアップ。急にきつくなってしまった。2人が前に出てそれにつけず自分はペースを上げれない。でも前は見えている。トランジションに戻ってきたのは6番目で、この時はバイクで集団になり前を追えると思った。
※5000mベスト更新

バイク 4周回(20km)
トランジションに入りメットを被る。ストラップストラップストラップ…
なかなかはまらず焦る。「あぁぁ」と思わず声が出てしまう。
やっとセットができバイクを押し出し飛び乗りシューズに足を乗せると、

「ガシャン!」

後ろからきた選手と接触し転倒。さらにパニックだ。

急いで起き上がるも後ろからきた選手がすでに何人かスタートしている。
やばい!やばい!!やばい!!!
ゼロからのスタートになってしまい勢いが足らず集団につくことができずに逃してしまった。

そこから単独で走ることに。キツイ。足も気持ちもキツイ。

どうしようもできないので次の集団に乗るために後ろとの間隔を確認しながら漕ぎ進める。
転倒したからか終始変に力が入った状態に。気持ちは落ち着くことができず、きた集団に(5~6人)乗っかるもキツイのは変わらず、なかなか前にも出れずに苦しいバイクとなった。
そして焦った気持ちはそのままランへと持ち運ばれてしまう。

セカンドラン 2周回(2.5km)

この集団の中では絶対トップで走るぞとトランジションを出て前に前に。
いつもみたいには動いていないが、あと少し踏ん張るしかないと思いながら1周目を終え2周目。

これでラスト。ラスト周だ。あとはフィニッシュ。

ところが、何を思ったのか奥まで行ってトランジションに入らなければいけないところを周回の折り返し地点を回ってしまった。

「ゴールじゃないのかっ!」この声でハッとなる。

振り返ると後ろからきた選手はそのまま真っ直ぐ走っていった。
またもや致命的なミス。戻って全力で前を追うも追いつかず、15位でフィニッシュとなった。

感想
このレースに向けて調子を合わせれなかったことで、調整の難しさを考えさせられました。自分にあったやり方を見つけて自分で調整する。自分の身体をもっと知るべきであり、もっと頭を使って考えなければいけないと感じました。
そして、ミスをおかしてしまう。これもコンディションもレースの前のこと。準備段階に問題があります。レース以前にここから直さなければならない。

今思えば、レース30分前でも周りは落ち着いていた。アンクルバンドの予定が変わったのはみんな同じはずなのに、自分だけドタバタしていた気がする。

競技はもちろん、普段からの行いを見直すのが今後の課題です。
来シーズン、この「失敗」という経験が無駄にならないレースをします。

たくさんの応援をありがとうございました!