第31回日本トライアスロン選手権(東京・台場)

第31回日本トライアスロン選手権(東京・台場)

皆さんこんにちは。
ホーメックス/あすたま所属の山田梓です。
大変遅くなりましたが、先月10/26に東京お台場にて開催されました日本選手権のレースレポートを書かせていただきました。

是非、お時間のあるときにご一読ください!

Swim 1.5km(750×2周回)

気温16℃、水温20.0℃

エリートレースの規定では水温が20℃を下回るとウェットスーツ着用可となるが、
水温より外気温が低かったこともありウェットスーツ着用は任意となった

冷たい雨が降る東京台場。日本一を賭けた大一番はもう間も無く。



レースNo.23

・NTTランキング
・地域ブロック代表
・クオリファイポイント
ランキングによりナンバーが振り分けられ、スタートセレモニーの後、選手はポンツーンを選択し位置に着く

私は右寄りの21番グリッドを選択。
偶然にもスイムが速い柳原選手(日体大)が隣に!これは、良い!付いていけばチャンスあるぞ。

51人の選ばれし精鋭達が号砲とともに駆け出した

勢いよく飛び込んだのも束の間、、、

勢いが良過ぎてストリームラインを組んでいた手が外れ海老反り状態に、、、笑



うわ。やば。

この一瞬が命取りとなり周りの選手に先行される

そこから必死でパックから落ちないように食らいつくが、
スタートで出遅れた分、バトル(乗られたり、殴られたり。笑)になってしまった

それでも何とか集団内に戻ることができ、そのままかなりの集団(15人程)で1周目を終える

高橋侑子選手と並んでいるとは知らず。本調子ではなかったとはいえ、この写真は嬉しい。笑

2周目にはすぐ離されてしまいましたが…


スイム一周回を終え、トップは2人が抜け出す形。
桝田選手(アルファ)、武中選手(チームケンズ)。少し離れて最近参戦してきた伊原選手(佐賀大)。

私はその後ろの大集団に。

このまま焦らずこの集団でいこう。
そう思っていたが、周囲の選手と無駄なバトルをしてしまい、乗っていた集団が分裂。
そこに付き切れず後退してしまう

第3ブイから最終上陸までの直線はほぼ単独泳。数十m先に見えるパックを逃したらやばい!



ここ大事だぞ。切り替えろ。

ストロークとキックのギアを上げた

そのおかげでギリギリ、バイクで集団形成できる位置でスイムアップ。




Bike 38.45km (280m+4.725km×8周回+370m)

乗り出しは20位ぐらい

スイムで想定より出遅れ、第3集団でバイクスタート。
(同集団内▶︎関選手、甲斐選手、上畑選手など私含め10人ほど

第1集団▶︎桝田選手、武中選手
第2集団▶︎林愛望選手、高橋侑子選手率いる10人のパック

第2パックまでは30秒もない!みんなで協力していけばまだまだいける。

必死にみんなで前を追った

けど、私の調子が最悪だった。
気持ちとは裏腹に全く脚がついてこない。そんなに踏んでないのに…。きつっ。


2周回ぐらいはローテに入れたが、その後はなかなか協力して回せず。みんなごめん!!!!

その間にどんどん第2パックと差が開き、後方第4パックの姿が大きくなる

国スポ終わってから新車Livに。

練習でもポジションうまくハマらず試行錯誤。
分かってはいた、うん、分かっちゃいたけどやっぱ1ヶ月じゃ間に合わなかった。
新車乗りたい欲に負けた結果です。笑

皆さんは真似しないでね。

半分の4周を終わった時点で先頭2人は林選手、高橋選手率いる第2パックに吸収され
第1集団は8〜10名。

そこからかなり開き、2分弱の差で私含め10人ほどの第2集団。

私は相変わらず集団の後方に付くことしかできず。
ポジションが良くないせいか腰にも張りが出てきて苦しい状況、、、

うぅ〜。あと3周ちょい、耐えてくれ〜。

そう思いながら走ってると、すぐ後ろには久保埜南選手、小原選手の集団が!
あと2周回ということろで吸収され第2パックは16人。笑


第1に10人ちょい居るとして、ふつーにやばい。笑



目標の8位は疎か、TOP10入りすら厳しい状況に…

久保埜選手が加わったことで集団のスピードは若干上がったが、残り2周ではどうにもならず。

第1集団とは約3分差。さすがにこの差は想定外。果たしてどうなる?



Run 10km (2.5km×4周回)

トランジを抜け、走り出しは16〜18位前後か?

またこれぐらいの順位かー。昨年の18位、一昨年の16位を一つでも越えられればラッキーかな。

なんて珍しく弱気になりながら。笑

やっぱり走り出しはみんな速い。それでも焦りはなくて、むしろ冷静で。
バイクで出た腰の痛みもそこまで気にならず。



うん、大丈夫かも。

まず前半5kmは落ち着いて。練習で良かった動きを思い出しながら。

耐えれば、絶対チャンスが来る。必ずみんな落ちてくる。

1周目はあんまり順位は変わらず大体15位ぐらい。


2周目に入り、関選手、菅家選手、清水選手の背中を捉え、並走する形に。

ここでも特に気持ちに変化はなく。笑

本当に淡々と走ることだけ考えてた。
3人をパスし、13位浮上。


トップ10に入るには、池野選手、柳原選手、甲斐いずみ選手まで捉える必要がある


2周目後半で池野選手をパスし、単独12位。あと2周。

うぅ〜。ここで左ふくらはぎに張りが…

私の追い上げに、沿道の声援も大きくなった。(笑)

3周目で柳原選手もパスし、単独11位。

トップ10まであと一つ。あと一人。


10位を走る甲斐いずみ選手まではまだ400〜500mぐらいか?

いや〜行けるか?厳しいか?甲斐選手も力があるのでそう簡単にいくはずない。


けど、んん??思ったより近づいてる?これは行けちゃうやつ?

残り半周で50mほどの距離まで迫った。


そして、ついにその背中を捉えた。




下りを使って加速し突き放す。
これで再度抜かれても悔いはない。と、後ろを振り返ることはしなかった。

最終コーナーを曲がるところには鉄平さんの姿が。
「後ろ来てないぞ、そのままいけるぞ」と。



ラスト並走してくれてありがとうございます!

ラストで10位浮上。

そのままブルーカーペットを走り抜くことができました

【リザルト】
https://www.jtu.or.jp/result/?event_id=371&program_id=371_1

今シーズン応援、サポートして下さった皆様。
一緒に練習して下さった皆様。1年間本当にありがとうございました!!

国スポ終わってから選手権までの日々は正直苦しかったです

バイクを変えた私自身の責任でもありますが、調子を崩してしまって、それを立て直す力も充分ではなくて。情けなさと不安と色んな感情を抱きながら当日まで過ごしていました

その不安がレースに出たかのように、スイムもバイクもうまくいかず。

だけど、最後の最後に積み上げてきた取り組みがランで成果として表れて。
報われる瞬間もあるんだな、と10㎞の道のりを走りながら感じていました

万全の状態ならどうなっていたか。と考えてしまいますが、メンバーを見てもこの結果を上回ることはできなかったと思います。


最後まで諦めなかった自分自身にも、最後まで支えて下さった皆様にも「ありがとう」を伝えたいです

このオフシーズンは、今年惜しくも届かなかった海外レース出場資格突破を目指して練習していきます。
そして、シーズンインは3連覇がかかる4月の石垣島を予定しています!


しばらくはゆっくりしながら身体を動かしていきますが、
また来シーズンも変わらぬご声援ご支援をいただけますと幸いです!

改めまして沢山の応援をありがとうございました!

山田梓