どうするトライアスロン第10回「スポーツツーリズムとしてのトライアスロン 上五島遠征②レース編」

どうするトライアスロン第10回「スポーツツーリズムとしてのトライアスロン 上五島遠征②レース編」

 このブログは上五島トライアスロン大会遠征記の続きになります。前回を読んでいない方は以下をまずは読んでください。
「スポーツツーリズムとしてのトライアスロン 上五島大会遠征①レース前」

 レーススタートは、土曜日の12:30~。自分たちのように、他県から観光目的で来島するトライアスリートであれば、前泊(金曜日入り)は必須ですが、地元長崎のトライアスリートにとっては、日帰り参加も可能なありがたい配慮ですね。

スイム1.5㎞

 スタート前にトランジションエリアの動線を確認。スイム上陸地点からトランジションエリアまで一部しかカーペットが敷かれていないため、足裏が痛くてとても走れない。審判にサンダルを置いておいてもよいか確認。自己責任でOKとのこと。スイム上陸地点に置いておく。

 スイムは750m×2周回で、一度スロープを上がって入水する。スロープに藻が生えており、つるつるで絶対に滑るやつだ。ギリギリまで泳がなくてはいけない。

 スイム練習も週1回泳ぐか泳がないかなので、飛ばすとバテるのは承知の上、ついてこられたくないので、最初の200mほどはスピードを上げて、スタートダッシュで先頭に出る。そこからは独泳状態で1周目を終えて2周目に入る。

漁港だが水質はよい。

 練習不足で腕が速く回せないので、2周目は淡々と泳ぐ。キックも控えめに。後ろとどれくらい差があるかはわからないが、周回遅れの選手を抜きつつ、1500mを泳ぎ終えて無事に上陸。

 時計もつけていないので、タイムもわからないが、後でリザルトを確認したら20分を切っていた。練習していない割にはよいタイムだった。

バイク44㎞

そして、今回もっともポイントとなるバイクパートに入る。アップダウンとコーナーが連続し、フラットな直線はほぼないというテクニカルなコース。初見で攻めるわけにはいけない。まずは下見を兼ねて、スイムで上がった心拍を落とすように落ち着いて走る。

白バイに先導される。
上五島の雄大な自然の中を疾走。

登坂も想像以上になかなかハード。今回平地使用のギア比で来てしまったことをちょっと後悔。
そして下りの気持ちよさ。なかなかないレベルのハード&テクニカルさ。
しかし、路面がきれいなので、安心して攻めることができる。

このまま後続との差を広げていこう!と思った矢先、坂を上っていると後ろに気配を感じる!?
なんと、5㎞くらいで追いついてきた選手がいる??
まさか学生か?と思ったが、長崎県国体代表の警察官トライアスリート堀田昇世選手だった。
まったくノーマークだった。なんとか上りで離されないようにくらいつく。

 坂を上った後には必ず下りがある。今年からオフロードトライアスロンを始めて、MTBに乗るようになり、自分の下りのスキルは向上している。堀田選手は下り坂に入った途端、スピードが遅い。

 まずは様子見で前に出て、自分のペースで下ると、堀田選手は徐々に離れていく。これはまだチャンスがある。

バイクコースで走り抜けた港町。

 港町を抜ける平坦区間を過ぎて、周回後半の登坂に入ると、再び堀田選手が追いついてきた。
ここは無理をせずに前に行ってもらおう。

 そして、会場付近の下り坂に入ったところで、満を持して攻撃開始!一気に差を広げる。
 2周目は登坂でダンシングを多用して、堀田選手に追いつかれないように(視界に入らないように)、ペースを維持する。下りからの上り返しが多いので、下りの勢いを上りに生かすことで、かなり優位にレースを展開することができた。

 バイクフィニッシュにトップで戻ってくることができた。堀田選手を2分ほど引き離したか?
 最終種目のラン10㎞に入る。さあ、ここから逃げ切るぞ!と気合を入れる。

ラン10㎞

 奈良尾神社のアコウ樹の下をくぐり、集落を抜けて登坂に入ると、両腿が攣りかける。
 これはヤバい。やはりバイクでダンシングを多用しすぎたつけが回ったか?

国の天然記念物、アコウ樹の下をランコースでくぐる!

 キロ5分30秒くらいまでペースダウン。堀田選手に2㎞過ぎに追い抜かれてしまう。
 堀田選手は軽快に走り去っていく。その時のスピード差に完全に心を折られる。後で聞いたら5000m14分台持っているそう。
 お盆の合宿から、膝を痛めており、ラントレーニング、ウォークとジョグしかやってないので、走れる訳がない。ここで完走を目標に切り替える。

 ランもアップダウンがキツイ!登坂はちょっと歩き、エイドステーションでは、立ち止まりしっかりと補給する。折り返し地点には教会があり、そこの階段を上るのだが、笑えるくらいキツイ。また両腿が悲鳴を上げる。

 エイドステーションでご当地グルメの五島うどんがふるまわれており、めんつゆがある。
 これは助け舟だ。「めんつゆだけください!」とお願いして紙コップに入れてもらう。
 塩分を補給できて、何とか持ち直す。
 3位の選手とはまだかなりの差があるので、このままフィニッシュまで行きたい。
 上り下りによりダメージが蓄積していく。ウォークブレイクを使って回復させる。
そして、3位の選手に追いつかれることなく会場まで戻ってこれた!
 しかし、自分のフィニッシュ後、1分ほどで3位の学生の子が戻ってくる。危なかった~!

スイムラップ1位・バイクラップ1位・ランラップ15位…

 トータルでは、かなりキツイレースだったが、何よりバイクコースが楽しすぎた。
 これだけハードでテクニカルなバイクコースは、過去200大会出場してきた中でも一番かも?
 やはり自分は技術で差が出るコースのほうが楽しい。

超豪華!アフターパーティー!

 そして、レース後のお楽しみ「アフターパーティー」へ。なんと、パーティー代はエントリー代に含まれており、食べ放題・飲み放題!海鮮が豪華すぎる!最高!

チーム愛知、全員入賞!

 こうしたアフターパーティーも大満足でレースを終えることができました。
 今回の最大の目的、「アフターレースフィールドディスカバリー編」に続きます。